一枚で、2度美味しいツートンカラーの大判ショールが染め上がりました
チョコレートの原料となるカカオの豆殻を、煮出して染めます
その色は、霞色のような上品なグレーをくれました
その後、一部を殘して、茜の根っこを煮出して染めたのです
茜は、江戸時代の姫様たちの著物には必ず使われていた染料です 私たち日本人の肌を美しく魅せてくれる色として重寶されてきました
和の色辭典で検索していただきますと、紅鳶 べにとびというお色が近いかと思います
カカオと茜との色素が、力ある大地の色に染まってくれました
素材は、たて糸は野生のエリシルク100%
よこ糸は、メリノウール100%
ウール100%だと、萬が一、蟲食いの被害を受けることがあります
ワイルドシルクを使うことで、蟲食いにも強い、
そして腰のあるストールになりました
10年先、20年先も、お髪が白くなっても飽きずに使い続けていただける、そんなストールです
毛織物100%ではないので、野生のエリシルク(アヒンサーシルク)をたて糸に使うことによって、不思議と汚れを寄せつけないタフさがあります
アヒンサーとは、
サンスクリット語で「不殺生」を意味します
一般のシルクは、繭の中の蛹を煮殺や乾殺、冷凍して、糸を取ります
アヒンサーシルクは、蛹が成蟲となり、繭を食い破って出た後の糸を取ります
繭に穴が開くので、一本の長い糸は取れなくなり、真綿の糸ですが、自然と命を尊重するやり方で丁寧に糸づくりされています
エリ蠶は、インドの森で、風雨や天敵にさらされて育ったたくましい蠶です
家蠶のシルクに比べると、格段に高い抗菌作用に防臭効果も持ち合わせています
手紡ぎならではのケバが、天然の撥水効果も発揮してくれ、雨の日の強い味方にもなってくれます!
蠶の個體差による染まりの違いも見られます
そんな個性ある希少なワイルドシルクとウールのコンビネーションストールを、ぜひお使いになってみてください
質感は、弾力あるウールちっくです?
ダイヤモンド柄に織られていますので、獨特の光沢と手觸りを楽しんでいただけます
天然染料による経年変化も、楽しみながら育ててやってくださいね
約96×176㎝+房
2色染
茜染め
カカオ染め
グラデーション
和裝小物
ひざ掛け
ブランケット
防寒対策