秋らしいマスタード色になりますように!
と祈りながらウコンをコトコト煮立てて、染めました
草木染は媒染といって、金屬イオンで色止めをします
アルミイオンと鉄イオンの反応によって、ツートンカラーに染まりました
素材は、まるでカシミヤのように優(yōu)しく暖かい!と感じさせてくれる真綿のストール
手紡ぎならではのケバが、ピタッと衣服に馴染んでくれ、天然の撥水効果も発揮してくれて、雨の日の強い味方にもなってくれます
この糸を、さらに極細に手紡ぎされたのが、日本が誇る「本場結(jié)城紬」かと思っています
アヒンサーとは
サンスクリット語で「不殺生」を意味します
一般のシルクは、繭の中の蛹を、煮殺や乾殺、または冷凍して、糸を取ります
アヒンサーシルクは、蛹が成蟲となり、繭を食い破って出た後の糸を取ります
繭に穴が開くので、一本の長い糸は取れなくなり、真綿の糸ですが、自然と命を尊重するやり方で丁寧に糸づくりされています
その野生で育って取れたエリ蠶は、風雨や天敵にさらされて育ったたくましい蠶です
家蠶のシルクに比べると、格段に高い抗菌作用に防臭効果も持ち合わせています
たて糸?よこ糸とも同じ手引きの糸を用いて、熟練の職人さんが手織りでストールに織ったものです
その無染ストールを、カレーのスパイスや漢方薬にも使われるウコンで染めました
和の色辭典で検索していきますと、土色×櫨染 はじぞめというお色が近いかと思います
秋が深まっていく林のような色を、鬱金がくれました
自然界にあるものだけで、天然の色素100%で染められたこのストールは、
化學染料には出せない、立體的な力のある色だと思っています
色移りの心配もございません
お手入れは、ご家庭でしていただけます
お灑落著洗いの洗剤をお使いくださいね
長時間、濡れたまま放置されるのも、おやめください
正真正銘の手紡ぎ手織り、手染めのストールです
糸のつなぎ目や、織りキズ、フシやネップも多々あります
自然界の雑物もくっついております
また、橫幅も均一でなかったりもします
それら丸ごとを、手仕事の味わいと受け留めていただけますように
ウコンがくれた色と
とても丈夫だけど全然チクチクしない、アヒンサーシルクの魅力を?qū)g感していただけますと嬉しいです
約70㎝×約180㎝+房
野蠶
山繭
オールハンドメイド