【詳細(xì)】
初版 真梨幸子 アルテーミスの采配 幻冬舎刊

2015年9月10日初版 幻冬舎発行

アルテーミス【artemis】ギリシア神話に登場する狩猟?貞潔の女神である。のちに月の女神ともなった。
人生には幾度となくこう思う瞬間があります?！ⅳ螘r(shí)、あちら側(cè)を選んでいたら―—。しかし、その“あちら側(cè)"なんてものはそもそも存在していなくて、私たちは知らず知らずのうちに、何者かの采配によって、その人生を操られていると知ったら……。「アルテーミスの采配」は、何者かによって人生に張り巡らされた“罠"の恐ろしさを描いた長編ミステリーです。
物語は、AV女優(yōu)のインタビューから始まります。自己実現(xiàn)のためにAV女優(yōu)といった仕事を選んだ女たちは、口々に自分の人生の選択を正當(dāng)化していきます。しかし―—その発言は、噓で塗れているのです?！袱长欷媳井?dāng)に自分の選択だったのか……」。しかしながら、これは決してAV女優(yōu)を題材にしたミステリーではありません。蕓能という世界に張り巡らされた、罠、そして落とし穴を入り口に、著者は、世の中で正當(dāng)化されている選択のその恐ろしさを問うていきます。殺されていく女優(yōu)たち、彼女たちの取材をしているうちに、女優(yōu)たちの不審死の容疑者と疑われる男、その男が殘した取材記録を手にし事件の真相を探ろうとする出版社の女。物語の視點(diǎn)は次々と変わり、物語を引っ張る謎もまた、どんどん姿を変えていきます?！笟⑷朔袱险lか」「犯人の狙いは何か」「アルテーミスとは何か」「采配とは何か」……。
謎が謎を呼ぶ一気読みミステリー。すべての想像と推理を裏切るどんでん返しの応酬に息つく暇もありません。ラスト読み終わった時(shí)、物語のすべてが、「真梨幸子の采配」だったと気付かされます。

真梨幸子
1964（昭和39）年、宮崎県生れ。多摩蕓術(shù)學(xué)園映畫科卒。2005（平成17）年、『孤蟲癥』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動(dòng)』がベストセラーに。ほかの著書に『女ともだち』『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『初戀さがし』『一九六一　東京ハウス』などがある。

【狀態(tài)】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷、フチヨレは御座いますが、概ね良好です。