






米國コリンズ社製のアマチュア無線用短波SSB受信機です。
75Sシリーズ三世代目の受信機です。
以前にも75S-3Cをオークションに出品しましたが、これは別の個體で手持ち最後の1臺です。
シリアル番號は11000番臺で1964年後半から1965年前半の製造と推定されます。
六十年物ですから相応の使用感はありますが、まだまだ現役で使用できます。
75Sシリーズ受信機は、ダイアルのタッチの良さ、周波數ダイアルの読みやすさ、聞き易い音、操作性の良さ、外観の上品さ等で評価が高く、半導體式トランシーバーのプラスチックな質感とは一線を畫します。
內部?外部ともに汚れやホコリを取り除き、電気的?機械的な整備を行ってありますので動作は良好です。
電解コンデンサ類や劣化した部品は新品に交換し、真空管も必要なものは新古品や新品に交換済です。
電源のレギュレータはツェナダイオードからシリーズ型レギュレータ(電圧変動が少なく発熱も少ない)に変更してあります。
ノブのインレイは全て新品に交換しました。
1.?。樱樱陇问苄艩顟B(tài)について
一般に「75S-3B/Cは舊い75A-4や75S-1よりも音が悪い」という評価がありますが、その大きな原因であるプロダクト検波の歪を改善しました。
次の寫真はSSBモードでの特性比較です。
上の2つ(75S-3B)は、取説通りに整備?調整を行った狀態(tài)、いわゆる「素」の狀態(tài)です。
3つ目のものが整備?改善によって歪を少なくした75S-3C(當個體)の特性です。
かなりの差があることが分かります。
この寫真はアンテナ端子に信號を加えた狀態(tài)において、スピーカ端子に現れた信號のスペクトラムで、いわゆる「総合歪特性」です。
2. 感度などについて
下の寫真は、整備が完了した狀態(tài)で0.1マイクロヴォルトの微弱信號をアンテナ端子に入力した場合の、SSBモードにおけるスピーカ端子での出力信號のスペクトラムです。
1.176kHzにあるのが信號で、75S-3Cの仕様は入力信號0.5マイクロヴォルトでS/N比10dB(と控えめ)ですが、
この75S-3Cは0.5マイクロヴォルトでの実測値がSSB帯域でS/N比24dBと優(yōu)秀です。
落札者には取説の電子ファイル(CD)を差し上げます。