24.9×17.8㎝

題箋無(wú)し

全67丁
【古書(shū)店情報(bào)によると71丁。序文、口絵などが剝がれ落ちたのかも知れない】

【內(nèi)容】
?1丁表に「栄華物語(yǔ)四十帖は赤染衛(wèi)門(mén)の作にしていにしへより世におこなはるヽこと久し誠(chéng)に此ものかたりは皆ことことく殿上の事実男女教訓(xùn)にして世の至寶といヽつべし故に今その大意を註解し女子の鑑となし侍りぬ」とあって、女性の為の「教訓(xùn)書(shū)である」旨記されている。
 「又そのあまれるに女子の日用にしるべき品々を新に書(shū)き記して」と「おばあちゃんの知恵袋」的な內(nèi)容も書(shū)き記す、とある。
 「題するに女要訓(xùn)和哥文庫(kù)(おんなようくんわかぶんこ)」ともある。

?9丁表 「女中雨夜品定大意 女萬(wàn)要品鏡」とあり、「そもそも源氏物語(yǔ)五十四帖の大意は帚木の巻にあたれり然に帚木と名付けし事は空蟬の哥に〈かずならぬふせやにおふるなのうちにあるにもあらできゆるはヽきぎ云々???」と続けて、本題の「雨夜の品定め」の話に移っていく?!?6丁表

?16丁裏 「栄華物語(yǔ)」四十帖の一覧?大意
 1.「月の宴」2.「花山たづぬる中納言」3.「さまざまのよろこび」
 4.「みはてぬ夢(mèng)」5.「浦々の別れ」6.「かかやく藤壺」
 7.「鳥(niǎo)辺野」 8.「はつ花」 9.「いわかげ」10.「日蔭のかつら」
 11.「つぼみ花」12.「玉のむら菊」13.「ゆふしで」 14.「淺緑」 
 15.「うたがひ」16.「もとの雫」17.「音楽」 18.「玉の臺(tái)」
 19.「御裳著」 20.「御賀」 21.「後くゐの大將」 
 22.「とりのまひ」 23.「こまくらべの行幸」 24.「わかばえ」
 25.「みねの月」 26.「楚王の夢(mèng)」 27.「ころもの玉」
 28.「わかみづ」 29.「玉のかざり」30.「鶴の林」 
 31.「殿上の花見(jiàn)」 32.「歌あはせ」 33.「きるはわびしと嘆く女房」
 34.「暮まつ星」35.「蜘蛛のふるまひ」 36.「根あはせ」
 37.「けぶりの後」 38.「松のしづ枝」39.「布引の滝」
 40.「紫野」       ~66丁表

 つまり、この本は、『源氏物語(yǔ)』帚木の巻「雨夜の品定」に記される、男性から見(jiàn)た「女性の品定め(女性観)」と、『栄華物語(yǔ)』四十帖から見(jiàn)いだせる女性への教訓(xùn)との二本立てになっているということになりそう。
 後は、「歌仙」、「百人一首」「十二ヶ月に出す折々の文」などなど、『女大學(xué)』と御同様の內(nèi)容が盛り込まれている。

寛保三(1743)年癸亥孟秋吉辰
浪花 桃江舎 漁舟撰
大和畫(huà)工 長(zhǎng)谷川外記光信
板木師 難波屋利兵衛(wèi)
書(shū)林 大坂新町西口小路
    河內(nèi)屋太助
(原物で欠損の文字は、古書(shū)店情報(bào)から補(bǔ)った)
      
※経年による紙の劣化、変色、斑點(diǎn)狀の染み、破れなど多數(shù)あり。
狀態(tài)は悪い。