選者(Art Lange)の好みかConversations With Myselfから3曲と多いが、飽きが來そうな所に
「一人三重録音」の複雑なテクスチャーを持つ曲が配されていて、適度な刺激がとっても心地良い。
抜け落ちている部分も多いがー例えば、At Town Hall Vol.1/With Symphony/From Left To Right辺りがオミット
されているーしかしながら、この抜け具合が実に良いのである。つまりあるもので抜けたものをうまく
補っている。その辺り役割を果たしているのが、前述のConversationsからの3曲や、あまり目立たない
Intermodulations,Further Conversationsからの曲だ。
ヴァーヴ時代のエヴァンスは、リバーサイド時代のリリカルで甘い部分を適度に殘しながら、男らしさと
いうか苦みばしったテイストがぐっと増してきて、突っ込みを入れるところはそれなりに激しくなってきている。
ミュージシャンとしても、よりクリエイティブ、アクティブで思慮深い。言い換えれば、渋くてかっこいい
フレイズ満載な訳です。その點を上手く捉えているコンピであります。
テナーのゲッツとの乗り乗りのジャズ度120%のスゥインギーなセッションの後に、あのNYC's No Larkの
ピアノソロが浸みること、浸みること。 始まりはエヴァンスのピアノの切れ味鋭いアップテンポアレンジの
イスラエルを持ってきて最後はピアノソロのQuiet Nowで締めるところも憎い構(gòu)成だ。
エヴァンスほどのジャズジャイアントの中期ヴァーヴ時代をたったの13曲で表現(xiàn)できる訳がないと
思うだろうが、これがやればできるのだ実は。カバー寫真もリバーサイド時代のものをかっ
ぱらってきていて、抜かりはない。やはりヴァーヴはいつもコンピレーションの作り方が抜群に上手い。


1  Isarel/Trio '65


2  Here's That Rainy Day/Alone


3  Just You, Just Me/Converations With Myself


4  A Sleepin' Bee/Trio '64


5  Let's Go Back To The Waltz/Empathy


6   Funkallero/Stan Gets&Bill Evans


7  NYC's No Lark/Converstions With Myself


8  Mother of Earl/At Montreux Jazz Festival


9  Bemsha Swing/Conversations With Myself


10  Angel Face/Intermodulations


11  Alfie/California Here I Come


12  On Green Dolphin Street/Same As Above


13  Quiet Now/Further Conversations With Myself