このシリーズは刊行されて數(shù)年で絶版となったため、古本屋で探すしかありません。
特色としては、完全な全集を目指していたことがあります。したがって、単行本未収録のエッセイ?評論なども収録されており、いまだに他の版では読めない文章がたくさんあります。もちろん、このシリーズの刊行後に発見された文章もありますし、児童向け作品は光文社版全集ほど完璧は目指していませんので、なにもかも収録されているというわけではありませんが。
亂歩が作家デビューする前、古本屋を経営していたときに「奇譚」という手作りの評論書を作って棚へ出したことあり、結(jié)局それは売れることなく亂歩の手元でずっと保管されていたのですが、そんなものまで全ページ寫真複製で収録しています。