『新編 日本古典文學(xué)全集』は、記紀(jì)?萬葉などの古代文學(xué)から、源氏物語などの中古文學(xué)、平家物語などの中世文學(xué)、そして近松?西鶴などの近世文學(xué)まで、日本人としてぜひ読んでおきたい珠玉の名作を集めた、古典文學(xué)の決定版です。
本文には最良の底本を用い、難解な言い回しや語句の意味、作品の狙いや背景などについては注で詳しく解説。また、現(xiàn)代語訳は原文の味わいを生かしながらもなめらかで読みやすいものとしました。一般の方から研究者の方まで、広くお使いいただける古典文學(xué)全集です。
〈 書籍の內(nèi)容 〉
197編を収録する中世初頭の代表的な説話集。
今から七、八百年前に成立したといわれる『宇治拾遺物語』。編者が誰なのか不明ですが、長短、玉石、硬軟入り亂れて、全部で197編の読み切り説話が収録されています。 國語の教科書によく登場するスタンダードな作品ですが、「授業(yè)で習(xí)う古典より、本物はもっとおもしろい」の典型例。巻頭から、和泉式部と情を交わす色好みの僧侶が飛び出します。生徒相手の授業(yè)の後に、古典の先生が職員室で楽しんでいたであろう、人間くさい説話の數(shù)々を本書でご紹介いたします。 「瘤取り爺さん」「舌切り雀」などのおとぎ話や、芥川龍之介の「芋粥」「龍」の原典としても知られてはいますが、それ以上に、冒険談、艶笑譚、往生伝、怪奇談、立身出世話など、中世の日本人の手によって編まれた本書の話題の豊富さに驚かされることでしょう。 激しい戦亂をくぐり抜け、新興の仏教思想が広がりをみせて、人々の価値観が大きく揺らいでいた中世という時代は、どこか現(xiàn)代の世相に酷似していて、ドキリとさせられる表現(xiàn)や教訓(xùn)も出てきます。本書は、原文にわかりやすい頭注を付け、それだけ読んでも楽しく鑑賞できる現(xiàn)代語訳を載せました。 時代は移り変わっても、人情は変わらないことがしみじみ感じられる作品です。