「な、何の真似だね、それは…。おい、気は確かか…」老人の聲がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現(xiàn)場(chǎng)”の音。「狩り」に出た盜聴器ハンターが都會(huì)の夜でとらえたものとは?今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。