「超音速世代」と題されたオリジナルのスタジオアルバムでは6作目。
前作の
ポップな世界観から一転、當(dāng)時(shí)世界中の音楽シーンで隆盛を極めていた
ドラムンベースをはじめとする
テクノサウンドをふんだんに取り入れた作品で、アルバム全體の雰囲気も攻撃性に満ちたものとなっている。
シングル曲が一曲もなく、全曲が新曲。
布袋によると、このような作品となった背景には「自分も含めてロックが持て囃されているような音楽業(yè)界の現(xiàn)狀に生ぬるさとフラストレーションを感じている。要するに嫌いなバンドが多いということなんだけど。少しずつロックを嫌いになり始めている自分が嫌になっていた。ある意味では自分にとってのロック観のたどり直しかもしれない」「年齢的なものも含めてそろそろ大御所の仲間に入れられるところなんで。そうなるともう墓場(chǎng)。そこにだけは行きたくないし、この辺でちょっとヤンチャなとこ見せとくのが良いんじゃないかと思った」という當(dāng)時(shí)の心境がある。
[1]アルバムからのシングルが一切リリースされなかったことについても「ずっとシングルをリリースして、ある種
チャートの真ん中で戦ってきた時(shí)期もあった。でも今回はシングルをまったく切らないぐらい"チャートに対する"とか"音楽業(yè)界に対する"じゃないけど、漠然とした
生ぬるいロックへのアンチテーゼみたいな部分があった」とインタビューで語っている。
[1]また布袋曰く「
ファンをふるいにかけたアルバム」である
[1]。このことについて本人は「どこでこうなったのか分からないけど、
ロキシー?ミュージックのつもりでやってたら
矢沢さんのファンがついちゃったっていう(笑)。けっこうヤバいなって
[1]」というコメントを殘している。
これらの背景もあってか、現(xiàn)在でもファンの間では賛否両論あり「
布袋史上最大の問題作」と評(píng)されることが多い。
[2]同時(shí)に、本作を引っさげたツアーについては「
クラブシーンのサウンドを取り入れたのもあって、みんなもう少し踴ってくれるかと思っていたけど、そこはオーディエンスが思い描くいわゆるロック?コンサートっていう枠と、僕が作った踴れるロックっていうのがやや噛み合っていなかった部分があった」という反省點(diǎn)も述べている。
[3]CDにはパソコンで閲覧可能な
クレジット、本人によるコメント、
ライナーノーツ、使用楽器及び機(jī)材の一覧、レコーディングのスケジュールなどがCD-EXTRAとして収録されている。