15年前、その日から人は死ななくなり、子どもは生まれなくなった―突如として、生も死も無くなった世界で、死にながらも生き続ける者たちに、穏やかに“本當の死”を與えることができる唯一の存在“墓守”。そんな墓守の少女アイは、死に囲まれた日常の中、やさしい光を放つ小さな奇跡であった。終わりゆく世界でアイが経験する出會いと別れ、そして運命―発表後各方面から絶賛された“世界の終わりを守る少女”の感動の物語。