カストラートの歴史(パトリック?バルビエ,野村正人訳,筑摩書房1995年)
単行本ハードカバー: 264ページ
ISBN-10: 4480872558
ISBN-13: 9784480872555
梱包サイズ: 22 x 16 x 2 cm
定価:3,045円

カストラート、子供または女性のような聲を保つために去勢された男。音楽史上に謎の閃光を放って消えていった彼らの知られざる運命を、17~8世紀ヨーロッパを舞臺に描く。バロックの栄光と黃昏。

天使か怪物か―柔らかな喉と驚異の肺活量が生み出す「奇跡の聲」で、音楽史に妖しい閃光を放って消えた去勢歌手たちの短かくも鮮烈な歴史。多くは南イタリアの寒村に生まれ、8~10歳で危険な睪丸摘除手術を受け、厳しい修行ののち栄光の絶頂へと登りつめ、やがて孤獨のうちにこの世に別れを告げた処女(?)たち。バロック黃金期の栄光と夕映えの耀いの中に影を浮かべて去っていった謎の歌手たちの姿を、西歐社會の運命を重ね合わせて描く感動と陶酔の華麗な歴史=物語。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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