大人になるにつれ、時間はだんだん早くなる。物事は思った以上に早いスピードで流され、手のうちからこぼれおちていく。そんな時、大切な何かをひとつずつ失ってはいないだろうか?例えばそれは戀、信頼、友情だったり…。そうして殘されるのは自分だけ。喪失を越え、人はたったひとりの本當の自分に出會う。希代のストーリーテラーが贈るかなしくも、いとおしい自分探しの物語。