| 商品説明 |
| 越前焼?北陸の古陶/越前焼を中心とし北陸地方の珠洲?加賀焼も併陳?発生の時期?東海地方の古窯や他の北陸の古窒との技術(shù)的つながり
昭和53年- 32P ほぼモノクロ。部數(shù)は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
序
工蕓というのは、人間が生活の利便のために、土や金屬や木などの自然物を加工 して作りだした造型物である。だが、同じ素材を用いた工蕓であっても、民族や時 代によってその表出の仕方がさまざまに異っている。陶磁器は土を用いた工蕓であ るが、日本人はその土の味わいをできる限り陶磁器の上にのこそうとし、自然の息 吹きを強くとどめる作品に高い価値を與えようとする傾向が強い。これは、自然を人間の支配下に置いて再構(gòu)成しようと試みるヨーロッパの陶磁器などとはまったく行き方の違うもので、この一つをとってみても東西の自然観の相違がうかがわれる。
このたびの「北陸の古陶越前焼、展には、越前焼を中心とし北陸地方の珠洲?加賀焼も併陳した。越前焼が注目をあつめ始めたのは昭和20年代からのことで、數(shù)次の発掘調(diào)査によってその全貌が明らかにされつつあるが、発生の時期、あるいは東海地方の古窯や他の北陸の古窒との技術(shù)的つながりなど、まだ定説化されてない問題ものこされている。
本展は可能な限り多くの作品を集めて展示したが、その目的は越前焼を通覧することにより、ここからさきにあげた諸問題解決の手がかりを得ようとすることであり、また越前焼を通して日本人と自然のかかわり合いの姿をも認(rèn)識しようとするものである。単なる古陶磁展としてでなく陶磁器を媒介として新しい視界を求め、人間を考えようとするのが本展の目指すところなのである。
おわりに本展企畫開催の者段階を通じ茶料提供および出品の協(xié)力をあわった、福井県陶蕓館?名古屋大學(xué)考古學(xué)研究室?水野古陶磁館などの諸機関ならびに所蔵者各位に対しては厚く感謝の意を表する次第である。
昭和53年10月
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