両親を亡くしたのを機(jī)に、自分が里子だったと知った19歳のリゼット。今は、質(zhì)素だけれど平穏に暮らしてきた田舎の農(nóng)場(chǎng)を出て、実の母だという女性を手伝ってパリの酒場(chǎng)で働いている。ある日、クリスチャンと名乗る伯爵と出會(huì)い、高貴で美しい彼とたちまち戀に落ちた。そして、一緒にイギリスへ渡ろうと誘われると、リゼットは冷たい母のもとを離れ、初めての戀に懸けることにした。ところが、いざ到著したあとで、隠されていた真実を知り愕然とする。じつはクリスチャンの正體は諜報(bào)員として働くイギリスの公爵で、彼女は人質(zhì)としてこの國(guó)へ連れて