★著者略歴★

?。保梗玻茨?、神戸生まれ。大阪外語大隠語學科卒業(yè)。1961年「枯草の根」で江戸川亂歩賞受賞。1969年「青玉獅子香爐」で直木賞受賞。

★作品內(nèi)容★

耶律楚材は、契丹族の寮の貴族の末裔。父は寮を併合した女真族の金の高官として金に仕えていた。父の晩年の子として生まれた子は、母によって教育されるが、父がつけた名前は楚材。その意味は”外國で用いられる人材”の意味があった。 ?。忌希尽∨孀澶谓黏稀⒅袊伪卑敕证騾Г?、南に追い落とした南宋から朝貢を受け中國の覇者となっていた。その高官の息子耶律楚材だったが、金も南宋から攻撃を受け、さらに內(nèi)部で爭っていたモンゴルがついに圧倒的力を持ったテムジン（チンギス?ハン）によって、統(tǒng)一され、金に迫ってきたのだ。モンゴル族は遊牧民で、自ら物を作ろうとしない。戦い、殺し、略奪することによって富を増やしてきたのだ。その圧倒的力の前に、金は南に遷都し、耶律楚材らは取り殘された。耶律楚材26歳の時だった。耶律楚材は、母や、仏寺の教育を受け、文學や薬學天文學などで秀でていた。そして29歳の時、チンギス?ハンに呼び出された。 　＜下＞　略奪で富を得ることしか知らなかったモンゴル族に、統(tǒng)治という気持ちはなかった。富のある街を襲い、そこから財寶や人を得るそれだけだった。けれど、チンギスハンは、有用な人材は、民族や宗教に関わりなく公平に扱ってきた。だから、モンゴル族の人口は少なくても、そこに従う人間は多かったのだ。耶律楚材は、チンギスハンの側(cè)近として使えることになる。人民からすべてを奪うのではなく、稅という考え方を取り入れた。しかしチンギス?ハンの征西はチンギスハンの死で終わる。もちろん息子たちがその後も征西を続けるのだが、そして後継者は、3男のオゴディとなり、耶律楚材はこれにも忠実に仕え、モンゴル帝國の基盤を作ったのだった。けれど、オゴディの死で再び危機を迎え、その危機回避に奔走している55歳の時に耶律楚材は死ぬ。耶律楚材の手腕でどうにか基本が出來上がりつつあった帝國は危機を乗り越え、この後はチンギスハン4男の息子モンケ、フビライと皇帝を継ぎ、大モンゴル帝國となるのは、その後の話。

狀　態(tài)

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