基本情報|Release Information

レーベル:RCA
品番:RVS-1119
フォーマット:7インチ, 45RPM, Promo
國:Japan
リリース年:1978
タグ:Kayokyoku, Soulful Ballad, Japan, 1970s, Vocal Performance, Promo Press


作品の解読|Decoding the Work


『コーラス?ガール』は、和田アキ子のデビュー10周年を記念して1978年にリリースされたシングルである。しかしその構(gòu)成は祝祭ではなく、光の當(dāng)たらぬ者たちへの深いまなざしに満ちている。表題曲は、主役の後ろに立つ「聲なき者」──コーラス?ガールに寄せた抒情バラードであり、ショービジネスの舞臺裏をめぐる靜かな斷章である。
馬飼野康二によるアレンジは、控えめながら確かな抑揚を刻み、川口真のメロディは過度に泣かず、芯のある哀切を攜える。竜真知子の詞が描くのは、観客に見えない場所で日々を重ねる“影の歌い手”たちの存在。和田アキ子の聲は、かつてその場に立っていた者としての実感を帯び、まるでマイクを握るすべての者の背後に潛む聲に、代弁者としての呼吸を與える。
この曲はまた、70年代後半の蕓能制度が映し出した“脇役の倫理”でもある。TVバラエティや歌番組が亂立する中、コーラスという職能は匿名性のなかで量産されていった。本作は、その匿名の聲たちに光を當(dāng)て、「脇役であること」に宿る美しさを再認(rèn)識させる。録音の密度、ストリングスの配置、パーカッションのアクセント──すべてが“消えない記憶”として設(shè)計されているように響く。
B面「まどろみの夜風(fēng)に」では、いまむられいこの詞が夜気の濕度を丁寧にすくい、同じく川口真の作曲、馬飼野によるアレンジが、日常の中に潛む一瞬の詩を結(jié)晶化させている。両面ともに、派手さとは無縁のトーンが続くが、その靜けさこそが「聴かれること」を真正面から問うてくる。
白ラベルのプロモ盤として市場に出回ったこの一枚は、単なる販促物ではない。ここには、蕓能の制度の裏側(cè)に息づく“未明の光景”が、聲と旋律を通じて刻みつけられている。それは、メインステージの中心に立たずとも、「歌とは何か」を問うことができるということの証左である。

狀態(tài)詳細(xì)|Condition Overview

メディア:NM
ジャケット:EX+
白ラベル?見本盤仕様

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