







自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。2ページに小さな折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
「雑草」から頂點(diǎn)へ。世界最高峰のオーケストラ、ベルリン?フィルの指揮臺に。
夢を追うすべての人を勵ます「マエストロ佐渡」の若き日の軌跡。
「大人になったらベルリン?フィルの指揮者になる」──小學(xué)校の卒業(yè)文集に書いた夢を、佐渡裕はついに現(xiàn)実のものとする。指揮者としての正式な教育を受けていない自稱「音楽界の雑草」が、なぜ巨匠バーンスタインに可愛がられることになったのか。
「ライフ?キャン?ビー?ビューティフルや! 」という師の言葉を胸に、世界中の名門オーケストラで指揮棒を振る男の人生讃歌。
【目次】
文庫版まえがき
プロローグ 演奏會ほど面白いものはない!
「いっぺん演奏會に來いひんか」?/演奏會でしか“凄い瞬間"は味わえない/欲しい音のためなら素っ裸になってもいい/クラシックの演奏會は、靜けさの中にその醍醐味がある/音楽の知識が“凄い瞬間"を生むわけではない/心をシビレさせる感動は、言葉ではなく音楽にある/自分のためにもっと演奏會を楽しんで
第1章 僕が指揮者になった理由
音楽を表現(xiàn)することが僕の天職「?/音楽はすべてが創(chuàng)造です」/僕に音楽を教えてくれた人/初めて會ったおじさんに「君は指揮者か」?/僕の“守護(hù)(指導(dǎo))霊"は燕尾服を著た指揮者だった!?/せっかくの弟子入りも、「キミね、もう來なくていいよ」の一言「/あんた!! 趣味でやってんのか!?」と言われても……/二度も同じオーディションに落ちたのは、“指導(dǎo)霊"のおかげ?/何でもありの、副指揮者という仕事/小間使い的副指揮者の考えること
第2章 “世界のオザワ"、そしてバーンスタインと出會う
小澤征爾に憧れてクラシックの世界に/とにかくブッ飛んでいた小泉和裕さん/指揮はミサイルゲームと同じ!?/ダメもとでタングルウッドに応募“/オマケ"のビデオが審査員の目にとまる/憧れの小澤先生から激勵の言葉/僕の履歴書はゴミ箱行きだった/扉の隙間に耳を當(dāng)てて聴いたバーンスタインの《巨人》/「セイジ、コイツはお前の弟子やないやろ」?/「面白い」ではなく「シブイ」と言ったバーンスタイン「/オレと結(jié)婚するか」?/カリスマ的な存在の小澤先生「/あんたね、バカじゃなかったら親に借金しなさい」/「きったない棒を振るんですけどね」/「どーも、あんたは遊んでいるような気がする」/小澤征爾がオーケストラに好かれる理由/僕が行くところ、小澤先生の影あり
第3章 バーンスタインのもとへ
佐野さんとバーンスタインの出會い/佐野さんとの不思議な出會い「/寶クジはな、買わな絶対に當(dāng)たらへんで」/「ユタカ、お前、英語はうまなったんか」?/「二年経っても芽が出えへんかったら指揮者は辭める」/「音楽家を目指す者は、豊かな生活をせなあかん」/自分の枠を取り外すこと/見知らぬ二人のスポンサー
第4章 オーケストラで指揮したい!
ウィーンでの最初の夕食はザーサイご飯/オーケストラで振りたい!/コンクール嫌いになった理由/招待狀が屆いたのは「ブザンソン」だけ/夢のお告げで判明、課題曲を間違えて練習(xí)していた僕!/僕は間違い探しに來たんやない!/オーケストラも審査員も聴衆(zhòng)も味方に/早々と優(yōu)勝のスピーチを考える/初めての挫折――怖くて譜面が開けない/音楽をしに僕はブザンソンに來たんだ!/最後までわからなかった審査結(jié)果/僕のために一心に祈ってくれていたレニー
第5章 指揮者というもの
大好きなマーラーを感じるウィーンの街/ジェット機(jī)で移動するレニーを、夜行列車で追いかける僕「/ライフ?キャン?ビー?ビューティフルや! 」/「お前は、手を動かすためにここに來たんか! 」/僕のデビュー曲が決まった経緯「/ここからはレナード?バーンスタインなんや」/音符に自分の生命を吹き込んでから表現(xiàn)する「/オレの親友のルートヴィヒや」/指揮者に本當(dāng)に必要なもの/僕の指揮を見たことがあるんやろか……/僕は人を集める天才!?/サービスの原點(diǎn)は、お客さんに喜んでもらうこと/指揮者の存在/體調(diào)を崩しても指揮臺に立つレニー/音楽を愛し、また音楽を愛する人に優(yōu)しかったレニー/レニーとの最後の別れ/今夜が僕の引退公演!
佐渡流「演奏會の楽しみ方」
おわりに
文庫版あとがき
解説 林田直樹
レビューより
本書は、いまや世界的な指揮者として「超」有名な佐渡さんの、自らを語った內(nèi)容。指揮という者に対してどうこう、という箇所はほとんど皆無で、「音楽が好き」で、その世界で生きていくためにどのような歩みをしてきたか、ということに徹底している。バーンスタイン、小澤征爾といった世界的な方々との出會いや、歐州を中心とした活動(オーディション、コンテストの體験等)など、「音楽好き」の青年がどのように世界を駆けあがっていったのか、というのが本流。
今をときめく佐渡裕が34歳のときに書いたエッセイ。當(dāng)時の佐渡氏は若手のホープ的存在だった。若い時期のエッセイだけあって、本書の端々から、自信と気負(fù)いがないまぜになったよくわからないエネルギーが溢れている。