ある日、大阪?西長(zhǎng)堀の司馬のアパートに小田青年が訪ねていった。話題は、日本人の思想の中にどれほど海洋が入っているかということだった―そんなふうに出會(huì)ったふたりが、時(shí)を経て、混迷する戦後民主主義の問(wèn)題點(diǎn)を、坂本竜馬の意義など、日本の歴史を參照しながら縦橫に掘り下げる。市民の視點(diǎn)に立った屈指の70年代論にして、現(xiàn)代を解く鍵がここにある。