義京の亂と〈魁〉王朝の滅亡から三年。強(qiáng)大な國(guó)力を誇る〈征〉王魚支吾は中原の覇権を手中に収めたかにみえた。だが、封土を失い亡命の日々を無(wú)為に過(guò)ごす段大牙と淑夜の許に〈衛(wèi)〉王耿無(wú)影から連衡の誘いが。そして赫羅旋が居を定めた西方にも公位継承をめぐる激動(dòng)の嵐。戦の予兆をはらんだ中原の風(fēng)は宿命の対決へと漢たちをかりたてる。