1998年に地元?札幌のレーベルからリリースされた1stアルバム『STILLING, STILL DREAMING』が絶大な支持を集め、一躍ヒップ?ホップ?シーンにおいて揺るぎない地位をものにしたザ?ブルー?ハーブ。4年ぶりに屆けられたこの2ndアルバムで、BOSS THE MCのラップ、O.N.Oのトラックはさらに進(jìn)化し、完全にオリジナルなサウンドを確立することに成功している。変則的に刻まれる、つんのめるようなビートと、さまざまな民族楽器音をサンプリングしたO.N.Oのトラックは、呪術(shù)的とも言える域に達(dá)し、そこに、ブッダの発言をタイトルに引用する<12>など、獨特な言葉のセンスに磨きがかかったBOSSのストイックなリリックが重なっていく。ヒップ?ホップ?シーンを挑発する<2><5>、ダークなストリートの狀況を描寫する<6>、ハイライトとも言える<7>から<10>の展開など、アルバムは一貫して重苦しい雰囲気に包まれ、決して耳觸りのよいものではない。それにもかかわらず、本作は、中毒性の高いサウンドと、重苦しさの中から浮かび上がる前向きなメッセージによって、聴く者をとらえ離さない。希有な才能をもつラッパーとトラック?メーカーのタッグによって生み出されたこのアルバム。リスナーは、ジャパニーズ?ヒップ?ホップの最先端を體験できるだろう。

試聴のみ。大変綺麗な狀態(tài)です。
サンプル。