[中古本] | |||||||||||
裏表紙に縦に折れあり | |||||||||||
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一見婦女子向きの文章とも見えながら、底に固い巖盤を隠している――解説?三島由紀(jì)夫 仏界、入り易く、魔界、入り難し――。舞臺の夢をあきらめた過去の舞姫波子と、まだプリマドンナにならない未來の舞姫品子の母子。もとは妻の家庭教師であり、妻にたかって生きてきた無気力なエゴイストの夫矢木と両親に否定的な息子高男。たがいに嫌悪から結(jié)びついているような家族の姿の中に、敗戦後、徐々に崩壊過程をたどる日本の“家"と、無気力な現(xiàn)代人の悲劇とを描きだして異様な現(xiàn)実感をもつ作品。 本書「解説」より およそ通年に反して、川端氏は女に何の夢も抱いていない作家に相違ない。波子の描法はそのことを暗示する。女というものを、これほどただ感情的に女らしく、女に何の夢も抱かずに書いた小説はないのである。フロオベルは愚かなエマ?ボヴァリイに己れの報いられぬ夢を託したが、川端氏は何ものをも託さない。リアリストと私が呼ぶのは、このへんからだ。 川端氏にとっての永遠(yuǎn)の美は何か。私が次のようにいうと、我田引水を笑われるに決っているが、おそらくそれは美少年的なものであろう。 ――三島由紀(jì)夫(作家) 川端康成(1899-1972) 1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝國大學(xué)國文學(xué)科卒業(yè)。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滯在する。菊池寛の了解を得て1921年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として獨自の文學(xué)を貫いた。1968(昭和43)年ノーベル文學(xué)賞受賞。1972年4月16日、逗子の仕事部屋で自死。著書に『伊豆の踴子』『雪國』『古都』『山の音』『眠れる美女』など多數(shù)。 | |||||||||||