22歳の春にすみれは生まれて初めて戀に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい戀だった。それは行く手のかたちあるものを殘らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不盡に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。―そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ?ストーリー。