『引越し大名の笑い』

カバーイラスト：吉田行理 １９９１年初版発行 講談社文庫(kù)

五十四年の生涯で七度の封地替えを命じられた松平直矩。危うい藩財(cái)政を必死に切り盛りし、剛毅よりのん気、朗々と笑顔で宿運(yùn)を甘受した、藩主と家中の引越し人生を語(yǔ)る傑作他、激動(dòng)の戦國(guó)時(shí)代を溌剌と生きた武家の主従を描く、正統(tǒng)派時(shí)代小説短編集。

『太閤さまの虎』

カバー畫：松村公嗣「夏雨」 １９９５年初版発行 中公文庫(kù)

五日に一度、生き餌として犬を與えられるという太閤さまご寵愛(ài)の虎。役人に引っ立てられた愛(ài)犬と弟のあとを追って、大阪城に紛れ込んだ村の娘笹女が、人垣に取り巻かれた鉄格子の檻の中に見(jiàn)た光景とは…。戦國(guó)亂世に生を享け、奇々怪々の事件に巻き込まれる男女の人間模様を、情感ゆたかに、ときにユーモラスに、鮮やかな筆致で浮彫りにする時(shí)代小説八篇。

ＢＥ０３１５