逃げ場のない恐怖の底に墮ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。窓の外に佇む凍えた気配、往來の途絶えた村道で新たに営業(yè)し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い燈…。その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。明らかになる「屍鬼」の正體。樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは―。もう止まらない、驚愕の第三巻。