おんな齢三十ともなれば、美男子を見かけたって簡単には聲がかけられない。ロマンスを求めて旅に出れば、列車の座席の隣りはよりによってプロレスラーのような男。妄想に現(xiàn)実がついていかないのが私の悲劇なの―。戀愛、仕事、旅、グルメなど軽妙なタッチでつづる「週刊文春」連載の好評エッセイ集第2弾。