キャリアの長いアーティストには二種類あって、一つは時代の流れに合わせて新しいスタイルを積極的に取り入れる人、もう一つはひたすら自分のスタイルを貫き進(jìn)む人、に分けられる。DJ Sneakはどちらかというと後者の方であるが、頑固なまでに我が道を貫くという感じでもなく、ただただ自然に自分のスタイルを演じていたら時代がそのまま彼に付いてきたといった感じだ。シカゴハウスシーンから飛び出し、ラテンやソウル、ジャズなどを取り入れたダイナミックな音作りはまさにDJの王道的なもので、現(xiàn)在のヨーロッパにおけるニュースクールハウス派からも強(qiáng)く支持されている。
本作はそんな彼がGreen Velvet でおなじみのCajmere によるReliefレーベルから1996年にリリースしたファーストアルバム。タイトでパワフルなファンキーグルーヴを中心にシカゴハウスの伝統(tǒng)を踏まえた音作りでDJに今でも愛される名作だ。こうして當(dāng)時のサウンドを聴き直してみても、現(xiàn)在の彼の作品と基本的にまったく変わっていないところが素晴らしい。まさしくUSハウスの本道を行くアーティストである。