俺の狙った相手で逃げのびた奴は一人もいない―ろれつも回らぬ程酔っ払った老人は、昔は辣腕の殺し屋だったとくり返す冴えない男。ところが泥酔した彼が、何故か上品な美女にさらわれた。その上、知見らぬ少年から殺人の依頼が…。人生の哀切をユーモア?タッチで描く傑作サスペンス二編。