
さあ、いよいよ、ハノイから寶石の産地イエンザ(ルクエン)への旅立ちの日です。今までに、タイ、ミャンマー、スリランカ、カンボジア、ブラジル、コロンビア、マダガスカルなどの寶石産地に出かけてきましたが、今回は、初めて「ベトナム」の寶石産地に挑戦です。日本から一番近いはずなのに、なかなか足が向かなかったのは、言葉を含めた、その買い付け難易度の高さからです。
まず、第一に、何が難しいと言っても、言葉の壁があります?!赣⒄Z(yǔ)」が、まるで通じないんです。日本なら、今時(shí)、小學(xué)生でも知っているような英単語(yǔ)、例えば、「ブルー」とか、「バスターミナル」とか、そういうのすら、まったく通じません。「大人が、こんだけ雁首揃えて、誰(shuí)も英語(yǔ)が分からんのかい?????」と、突っ込みを入れたくなるぐらいです(笑)。そのくせ、小中學(xué)生の子供が、皆、電動(dòng)バイクに乗っています。けっこう、ボロボロのバイクなので、たぶん、中國(guó)から入ってきた中古品だと思いますが?????。なぜか、大人は、ガソリンのバイクに乗るみたいです。
次に、第二の難點(diǎn)として、田舎に行く時(shí)の公共交通機(jī)関の未発達(dá)が挙げられます。事務(wù)所の所在地すら明らかにしていないような、小さなバス會(huì)社がたくさんあって、それらが好き放題にバスを走らせているという感じなのです。その人たちをまとめ上げるようなシステムがないのです。ですので、バスを探すだけでも困難ですし、どこで切符を買って、どこで乗り込むかも、今いち、釈然としないのです。金額は知れていますが、料金も適當(dāng)な感じがします。つまり、多少、ぼられるという事です。
さらに、第三の難點(diǎn)として、寶石の市場(chǎng)で、いざ、所有者と交渉しようとすると、値段交渉人がやってきて、間に入ってくるのです。彼らは、びっくりするような高値(もともと、ベトナム人は欲深くて、ちゃっかりしていてスキがない???)を吹っかけてくるし、インターネットが普及したせいで、國(guó)際相場(chǎng)も熟知しているので、値段も、やすやすとは下げません。これは、他の國(guó)の寶石市場(chǎng)では見られない現(xiàn)象です。30年ほど前、タイで知り合った大阪の買い付け業(yè)者のおじさんに、「なぜ、ベトナムには、行かないんですか?」と尋ねてみたら、そのおじさんは、「いや、行った事もあるけどな???、ベトナムは、うっとうしいねん???。値段交渉の時(shí)、訳分からん女が間に入ってきて掻き混ぜよるからなあ?????(大阪弁)」と言っていました。當(dāng)時(shí)は、あまりピンとこなかったのですが、実際に來てみて、よく分かりました。確かに、買い手側(cè)からすると、めちゃくちゃうっとうしいです???(笑)。
最後に、第四の難點(diǎn)として、取引相手としての、信頼性の無(wú)さが挙げられます。周知のごとく、ベトナム人は、ベトナムルビーの原石に、ベルヌイ法の合成ルビーを混ぜ込んで販売した事から、寶石の國(guó)際市場(chǎng)から排斥され、今に至っております。ベトナム人は、真面目で、気持ちが強(qiáng)く、頭も良いのですが、殘念な事に、その賢い頭を悪事にも使ってしまうのです。某は、ベトナムで半月ほど滯在していましたが、食堂でも、バイクタクシーでも、ホテルでも、合わせると、大體、一日平均で4~5回ぐらい、だまされます(苦笑)。10日間なら、40~50回です(驚)。
さて、今回、皆様にご紹介する商品ですが、「ミルク色の夜明け~、見えてくるまっすぐな~道、忘れ~ないよ~、この道を、マサラッシュと歩いた~、空に続く~道を~。ラ、ラ、ラ~、ラ、ラ、ラ~、ズィングン、ズィングン?????(昭和生まれの人しかわからないかな?この歌詞は?????。ヒントは、アロア)」の景色を?qū)毷摔筏郡螭袱悚胜い人激à?、非常に変わったサファイアです。某は、他の産地で見かけた事がありません。ムゾー産エメラルド、バターリャ産パライバ、舊モゴク産ルビーもそうですが、美しい寶石は、母巖が白いです。この、ベトナム産サファイアも、非玄武巖系の白い母巖から生まれて參ります。だから美しいのです。
ベトナムのイエンザ(ルクエン)産のサファイアが、全て美しいわけではありません。ごくごく少數(shù)です。100個(gè)の中の一番になるようなルースしか買い付けておりません。だから、美しいのです。大部分のベトナム産サファイアは、特徴的なベルベット風(fēng)のシルク狀の內(nèi)包物が無(wú)くて、安っぽい感じだったり、たとえシルク狀の內(nèi)包物があっても、汚くて大きな茶色?黒色の內(nèi)包物があったり、カット?形狀?サイズに難點(diǎn)があったりするものばかりです。(審美系)色石コレクターの某が、コレクター目線に立ったうえで、選びに選んだピースです。そして、なんと、珍しい「マーキス」の形狀でございます。サイズは、「5.73x3.93x2.50㎜」で、白紫から、パパラチアオレンジ、そして、コクのあるピンクに徐々に移り変わっていく「たぐい稀なグラディエーション」は、ご覧になった方のお心に平穏と安らぎを與えてくれることでしょう。
実は、このルースをカットしたベトナム人女性を知っているのですが、この人は將來有望です。カットを始めてまだ2か月らしいですが、向上心のみならず、美的センスと言うか、蕓術(shù)的センスがあるように思います。彼女からは、このルースのみを買ったのですが、某に、「この石のカットはどうか?この石のカットはどうか?」と、熱心に聞いていました。自分で道具をそろえて、ネットで「やり方」や「角度」などを調(diào)べながら頑張っているそうです。この商品のカットは上手に出來ていますが、他の多くは難があったので、いろいろとアドバイスを與えてあげました次第です。本人も分かっているように、欲望の呪縛から解き放たれる事が出來るかどうかが、この人の運(yùn)命を左右します(笑)。
(2025年 3月 30日 22時(shí) 21分 追加)中間あたりに、パパラチア色の光彩が激しく出てくるのですが、それを畫像で表現(xiàn)できなかったのが殘念です。一枚目の寫真の中間部のパパラチア色が、もっと激しくギラギラすると思って下さい。それにしても可愛いでしょ??????なんか、京菓子にありそう?????(笑)。