私がこれまでに試飲した最も偉大な3つの若いボルドーの1つの2003年シャトー?ラトゥールは、「ワイン?オブ?ザ?ヴィンテージ」の候補だ。

この偉大なシャトーは、突拍子もなく豊かな、凝縮したポイヤックを生産したが、過熟感の痕跡もないし、重みもありすぎない。
ブレンド比率はカベルネ?ソーヴィニョン81%、メルロ18%、プティ?ヴェルド1%で、2003年ラトゥールになったのは生産量の53%のみである。
特筆に値する作品で、黒/紫色を誇っているほか、クレーム?ド?カシス、ブラックベリーの並はずれたブーケに、微妙な甘いオークの背景がある。どっしりとした、多層的な舌觸りが口蓋に殺到し、継ぎ目のない豊富なグリセリン、エキス分、コクも感じられる。
同時期の1982年の出來をしのばせるし、否定しようもなく偉大な2000年のラトゥールと並べて試飲しても、2003年のほうがほとんど2倍も凝縮感がある。

これは金字塔で、現(xiàn)代における伝説の卵なのだが、悲しいかな、ラトゥールは生産量が少なく、1萬ケースしか生産されないだろうということである。

予想される飲み頃:2010~2040年
《ボルドー第4版より抜粋》