







【詳細(xì)】
初版帯付 中原昌也 対談集 サクセスの秘密 河出書房新社刊
2001年2月28日初版 河出書房新社発行 帯付
21世紀(jì)を奇蹟に変える時(shí)代の寵児?中原昌也が、宇川直宏、松尾潔、柳下毅一郎、湯村輝彥、中田秀夫、宙ピコピコ、小山田圭吾、ニップス、清水アリカ、松田政男らあらゆるジャンルの14名と語り盡くした対談集。
書名だけを見れば、書店のビジネス書の棚に置かれていてもおかしくないくらいだが、カバーをひと目見ればこのタイトルが皮肉の産物であることがわかるだろう。対談のホストが中原昌也である以上、一筋縄でゆくはずはない。
「暴力溫泉蕓者」の名でポップ?ミュージック界に文字通り毆り込みをかけてはノイズの嵐を巻き起こし、その後は文壇の異端児として暴れ回っている中原昌也。対するは、宇多田ヒカルからCHEMISTRYまでのブレーンを務(wù)める、名実ともに日本R&B界の最重要人物である松尾潔、フリッパーズ?ギター経由コーネリアスこと小山田圭吾、スイート?ソウルならぬ「甘茶ソウル」の伝道師、テリー?ジョンソン(湯村輝彥)など、これ以上ないくらい濃いメンツである。
テーマにしても、カルト映畫の超奇才ジョン?ウォーターズから大島渚、死體寫真集もあれば文學(xué)論まで飛び出し、果ては勝手に80年代の総括までと縦橫無盡。だが、その底には「馬鹿なやつにはモンド系と思わせときゃいい」し、「読む価値なしといわれたい」という姿勢が橫たわっている。
「借金だらけで未納が続いている」中原昌也による逆説的な「サクセスの秘密」をあなたはどう読むだろうか。帯にあるとおり、「これであなたも大金持ち!」と首尾よくゆくかどうか、一読する価値はあるだろう。(深澤晴彥)
中原昌也
1970年生。2001年『あらゆる場所に花束が…』で第十四回三島由紀(jì)夫賞を受賞。著書に『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』をはじめ、映畫評(píng)論集、対談集など。ミュージシャンとして、暴力溫泉蕓者、ヘア?スタイリスティックス名義による音楽作品も多數(shù)ある
【狀態(tài)】
経年劣化により多少の焼けは御座いますが、カバーにスレ、傷少なく概ね美本です。