★著者略歴★

１９４７年、東京生れ。コンピューター専門學校卒。プログラマーの傍らカルチャーセンターで小説作法を學ぶ。１９８３年「原島弁護士の処置」で第２２回オール讀賣推理小説新人賞?！附O」で第４１回日本推理作家協(xié)會賞?！竿羵lを走る殺意」で第１１回吉川英治文學新人賞。今は、時代小説に力を入れている。

★作品內容★

三部作と銘うってはいないが、義弟で旗本の跡継ぎの死とそれを受け継ぐ文七の行く末と、新たな手下と成る貓の蚤採り太助の成長が描かれる。もちろん事件のほうは各篇獨立して起こってゆく。 　＜３８＞　口入屋の番頭が殺された。近くの女郎屋に同じ頃上がった男を疑うが、証がない。偶然見かけた貓?zhí)饯筏文刑稀ⅳⅳ文肖碎g違いないというが服裝も代わっていた。太助はかつて青痣與力に聲を掛けられて、力を貰ったと剣一郎のために働こうとする。けれど、相手の男は危険な男。次に殺された男も昔つるんでいたというだけで繋がりが見つからない。なんせ、その間けいは15年前に遡るからだ。15年前に妻子を殺され自分も殺されかかった男の復習劇。 ?。迹常梗尽「邅寿ち_の香がする髪油を売り出して繁盛している錦屋。店主は腰が低くあこぎな商売もして居ないという評判もある中、一度欲しいと思うと強引に金に飽かして取り上げるとの悪評も。剣一郎も道で、貧しい母子が持っていた風車を強引に買い取って子供を泣かせているのを見た。また博打の借金をした大工から妻を買い取ったとの噂も。そんな主をつける男を発見。伽羅の髪油は、匂いを作り出すことに成功したのではなく、本物の伽羅を使っているのでは無いか。それに伴ってかつての盜賊の名前や盜まれた大名の名前も浮かび上がり、店を探っていた男が殺される。真実はどこにあるのか。 ?。迹矗埃尽×x弟?高四郎が死を迎えるその中、兇悪な盜賊鬼夜叉の押し込みが迫る。剣一郎の機転で押し込みは失敗に終わるが、それを遺恨に持った盜賊は、剣一郎に襲い掛かったり、失敗した店の放蕩息子に近づいたりし始めた。長男でありながら、できのいい次男に嫉妬して遊びにふける跡取りは、賊の甘言にのってしまう。一方、火盜改めからの橫槍で重要な証人を奪われ、手出し無用と釘を刺されるが、民を守るためにはと、地道な調べをする剣一郎。ついに再び、同じ店を襲おうとする賊のたくらみを探り當てる。

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