◆柏木朝太『上野時鐘堂及附屬家共修繕之義ニ付願書其他書類一綴』私家版(柏木朝太)、明治19年?活版印刷、四六版、全11頁、一冊.
◆上野に所在し、徳川將軍家の菩提所としても知られた寛永寺にあって「時鐘預」(ときのかねあずかり)を勤め、時刻を知らせる「時の鐘」の管理に當たった柏木家の柏木朝太が、明治19年に時鐘堂を修繕した際の関係文書を版にしたもの.本郷區(qū)長の北沢正誠(舊信濃國松代藩士、佐久間象山門下の洋學?漢學者)に出願した際の出願書類や許可狀、募金を呼びかけた文書などを載録.上野の時鐘堂を通して、上野寛永寺の明治時代の歴史、時刻制度の歴史をたどる貴重史料.