親友のジョージーと一緒に、ステーシー?ジェームスは全米一のスターダンサー、ジョン?カランの舞臺を見に來ている。十年前、ジョン?カランの初舞臺を見て以來、ステーシーは彼のとりこになっていた。時には、彼と強いきずなで結(jié)ばれているように感じることすらあった。もちろん、そんなことは幻想にすぎない。ジョン?カランと話を交わす機會さえ、一生訪れはしまい。幕間にロビーに出たステーシーは、ジョージに勧められるままに、軽い気持でカランあての手紙を書いた。出すつもりなどなかった。ところが、ジョージーは手紙を取り上げると、さっさとジョン?カランに屆けに行ってしまった。