LP2枚 國內盤REL-1523~24 この曲の中では、『モテット3番』が特に好きです。曲の構成としては、完全なシンメトリーの構造を持っています。バロックの大家バッハらしいゴシック建築を思わせるような堅牢な音楽體系を持っており、緻密な構造がとられています。6回繰り返し歌われるコラールの旋律は大體一緒で、これらのコラールにはさまれて、異なるモティーフの合唱が間に置かれています。そして全11曲あるちょうどその中心にあたる第6曲には、壯大な5聲のフーガがおいてあります。これは難しい箇所ですが、歌い応えもある楽曲で、好きな部分です。この『モテット3番』はバッハのモテットでは最大のもので、曲の素晴らしさも相俟ってまったく聴き飽きません。バッハの変奏の技術が冴え渡り、內容の大変充実した合唱曲です。天上世界から合唱がふりそそぐイメージが、この曲にピッタリだと思っています。內容は寫真參照ください。中古ですので小さな汚れあります。