







自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙や帯など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
パパ、黒澤明 黒澤和子
『七人の侍』打ち上げの日に生まれ、晩年の15年、黒澤家のシェフを務(wù)めた娘ゆえに書くことができた巨匠の知られざる真実と父娘の情愛
世界にその名を轟かす大映畫監(jiān)督を父にもつとは、一體どういうことなのだろう?『七人の侍』製作打ち上げの日に生まれ、父の晩年の15年間、黒沢家のシェフを務(wù)めたがゆえに描くことができた巨匠の素顔、そして父娘の愛情物語。家庭人クロサワの生態(tài)を初めて捉えた本書は、作品鑑賞の確かな助言ともなろう。
目次
第1章 狛江の家から
第2章 とんでもない家族
第3章 黒沢明が愛した女たち
第4章 カンヌへ
第5章 娘の幸せ
第6章 黒沢明の生態(tài)
第7章 夢
第8章 枕許の日々
第9章 お別れの會
第10章 雨あがる
登場する方々
笠智衆(zhòng) 勝新太郎 朝丘雪路 津川雅彥
長門裕之 加東大介 手塚治蟲 千代の富士
三船敏郎 志村喬 藤原釜足 野上照代
黒澤久雄 夏目漱石 フェリーニ
昨日までローリングストーンズの ミック?ジャガーが泊まっていたホテル
寺尾聰 吉岡秀隆 仲代達矢 原田美枝子
松村達雄 宮崎美子 山本嘉次郎ほか多數(shù)
レビューより
娘から見た家庭での黒澤明、個人としての黒澤明を垣間見るだけでも楽しいのだが。それにしても、この一家は監(jiān)督だけでなく家族ぐるみで個性的だ。妻の喜代さんは親類がやくざの事務(wù)所に連れられて行ったと聞くと、単身乗り込み障子をピシャピシャ開けて捜しまくり、そのきっぷの良さに親分からお土産までもらって帰ってきたそうな。ここから後はテレビに出演した和子さんのコメントだが、喜代さんが昏睡狀態(tài)のときのうわごとが、「お父さんがロケに行くから、お弁當を作らないと」だそうだ。和子さん自身がたけしや所ジョージに、黒澤監(jiān)督のサングラスが多數(shù)展示されている前で、「ひとつぐらい無くなっても分からないから、持って行ったらどうですか」と勧めていた。本の話に戻るが、監(jiān)督が亡くなって惜しい事をしましたと和子さんが言われたとき、「父はこれ以上出來ないくらい十分生きました。これからはあなたがあなたの人生を頑張って生きて下さい」と答えたという。まったく、豪傑揃いだ。こういう女性軍に支えられて、日本の男は良い仕事をするんだな、きっと???。
ズバリ題名のとおり、ただ一人の愛娘が巨匠との日々を切々と、しかし明るく綴った本です。家庭人としての黒澤明がこの本によって初めて明かされます。底抜けのお人好しと、天皇とまで言われた仕事に対する自他ともに向けての厳格さ、その相反する性格が同在する謎めいた巨匠の姿が、フレッシュな筆さばきで描かれます。黒澤家秘蔵の寫真、和子さん自筆のイラストも満載です。