貴族文化が花開かんとしている平安の世。十五歳の夏樹は、近衛(wèi)府に武官として勤め始めたばかり。宮中での生活は珍しくて面白いが気苦労も多く、唯一の息抜きが女房として宮仕えをする従妹を訪ねてのおしゃべりだった。そんなある夜の帰り道、夏樹は闇の中に立ちつくす美少女と遭遇する。彼が指を差す先では、一體の馬頭鬼が踴っていて…。少年武官と美貌の陰陽師見習(xí)いが、宮中の怪異に挑む!