『霧と影』

昭和５８年（１９８３年）２９刷発行 

東京堀留の洋服問(wèn)屋社長(zhǎng)石田虎造の謎の失蹤。そして、遠(yuǎn)く離れた福井県若狹海岸での、小學(xué)校教員笠井早男の斷崖からの転落死。一見(jiàn)脈絡(luò)のありそうもないこの二つの事件が、舊友の死に疑問(wèn)をいだく新聞?dòng)浾咝mと警察の手で、ひとつに結(jié)びつけられたとき…。

『櫻守』

平成７年（１９９５年）１６刷発行 

丹波の山奧に大工の倅として生れ、若くして京の植木屋に奉公、以來(lái)、四十八歳でその生涯を終えるまで、ひたむきに桜を愛(ài)し、桜を守り育てることに情熱を傾けつくした庭師彌吉。その真情と面目を、滅びゆく自然への深い哀惜の念とともに、なつかしく美しい言葉で綴り上げた感動(dòng)の名作『櫻守』。他に、木造建築の伝統(tǒng)を守って誇り高く生きる老宮大工を描いた長(zhǎng)編『凩』を併せ収める。