永瀬敦子はK化學(xué)工業(yè)の受付嬢、B?Fは庶務(wù)課の有田だった。アメリカから重要な客があるというその機會をとらえて、閉鎖が決まった長野工場の組合員が抗議に上京。ロビーで會社側(cè)ともみ合いになり、有田は組合員の一人を負傷させた。一か月後、高校生くらいの少女が受付を訪れ、「長野から上京した父が、帰って來ない」と訴えた。課長は、知らぬ存ぜぬの構(gòu)えだったが、敦子は背後の影を感じた。事件をもみ消そうとする會社側(cè)、その圧力に押しつぶされそうになる敦子。有田との葛藤に苦しみながらも、敢然と事件の真相に迫る敦子と少女。真実の愛とロマンを謳いあげて、赤川ミステリーの新境地を開いた、會心の推理秀作登場。