新天地を求めてアラスカにやってきたキャシー?トンプソン。ぬけるように青い空と、澄んだ空気。アラスカのおおらかな美しさに魅了され、失戀の痛手も少しずつ癒え、教師としての情熱もわいてきた。もう一度、人を愛せるようになるかしら。そんな矢先、新聞の個(gè)人広告が目にとまった。“レッド男爵。一緒に未知なる高みを翔けてくれる女性を求む”意味ありげな文面に好奇心をそそられ、キャシーは思いきって広告主のもとへ出向いたが、その顔を見たとたん、ぎょっとした。失読癥の教え子の父親で、個(gè)人面談で対立してしまった男性なのだ。この人が、なぜこんな広告を…?