〇商品説明
 「古萩」とは、江戸期とその少し前に焼かれた古い萩焼をいい、かつては「初代(坂高麗左衛(wèi)門)の作から三代の作まで」を古萩と呼んでいました。しかしこの考え方は、かなり古い時代にできた概念であり、時代が進(jìn)んだ現(xiàn)代では、美術(shù)館が江戸末期頃までの萩焼を集めて「古萩展」として展示していることから、今では江戸期までのものを「古萩」と呼ぶようになりました。

 古萩と呼ばれる萩焼は、現(xiàn)代までの作品を含めた全ての萩焼の、最高峰に位置する萩焼の中の萩焼であり、その希少価値は計り知れません。なかでも古萩の茶碗は非常に珍しく、偽物は多く世に出回っていますが、本作のような「本物」の古萩茶碗はすでに美術(shù)館か、コレクターの元に収まっていることがほとんどです。その魅力は時を経て枯れた佇まいにあり、これはどのような名工であっても作り得ない、器物が年を経ることでしか現(xiàn)れない不思議な生命感にあるのではと思います。
 
 本作は十代坂高麗左衛(wèi)門が五代の作と鑑定しており、作行は全體に簡素に見えます。しかし胴部に一カ所へこみ(前押せ)があることによって印象は大きく変わり、高臺の切れ込みも相まって雅趣が強(qiáng)まり、そのうえに時代による味わいが備わって、それだけでも目が離せなくなるところですが、さらに割れた箇所を補(bǔ)修した、古い直しが侘びた風(fēng)情を深化させています。
 
 箱書きは子孫である十代坂高麗左衛(wèi)門であり「萩焼茶碗 口徑 三寸九分、高さ 二寸七分五厘、重さ 六十ニ匁五分 右 五代坂助八作に相違なきもの也 昭和辛卯(昭和26年?1951年)初夏 十世 坂高麗左衛(wèi)門」と極め書きされ、蓋表には「五代 坂助八作 萩焼茶碗」と書かれています。
 付屬品は極め箱、漆塗りの二重箱、御物袋、十代坂高麗左衛(wèi)門のしおり、箱かぶせ紙、緩衝材として綿が詰められており、とても大事にされていたことがわかります。

「五代 坂助八(忠達(dá))」
享保七年(1722)生。明和六年(1769)沒。詳細(xì)不明。
「十代 坂高麗左衛(wèi)門」
明治二十三年(1890)生。昭和33(1958)年沒。

〇商品狀態(tài)
狀態(tài):古い直しあり。
刻銘:なし。箱に十代坂高麗左衛(wèi)門による極めあり。
縦幅:約11.5cm
橫幅:約12cm
高さ:約8cm
※サイズ、重さに関しては若干箱書きのものと異なる場合がございます。これは使われた物差しの違いや、時間経過や水分の含み具合で重量が変化することがあるためです。
付屬品:極め箱?御物袋?しおり?薄葉紙?二重箱?綿

〇発送
エアーパックで箱を二重に包み、ダンボールに入れて発送いたします。
ダンボール內(nèi)では緩衝材として、丸めた新聞紙等を使用しております。