**少年期、子どもたちだけの秘密の遊び場がある。その自分だけの世界に遊ぶ少年は、「孤獨と不安と心細(xì)さのなかに解き放たれる。そして耐えている」。知の巨人?吉本隆明が、みずからの少年期を振り返りながら、現(xiàn)在の「少年“期”の問題」を読み解いてゆく。少年のもつ「聖の心」を歪めていく社會に対する靜かな怒りを、情感豊かに描き切った自伝的評論。
【目次】
第1章 生まれ育った世界(天草を戀しがったおじいさん/ 父から學(xué)んだこと ほか)
第2章 遊びの世界(べえ獨楽と朝禮/ 悪事まがい ほか)
第3章 少年と文學(xué)(「書く」ことのはじまり/ 胎內(nèi)からの怖いイメージ ほか)
第4章 少年の世界(少年の難しさ/ 「子ども」との別れ ほか)
第5章 崩壊した家族のコミュニケーション(少年Aと呼ばれる少年について/ 現(xiàn)在の日本社會の親子関係について ほか)