今を遡る事30年前、タイの奧地で、大阪の寶石商の方と出會いました。當時、既に50代でしたから、もはや現(xiàn)役ではないと思いますが、その方と話をする中で、「ベトナムには行かないんですか?」と尋ねると、「まあ、ベトナムにも行った事はあるけどな???。人間性が合わへんねん。けど、せやなあ???、パパラチアというか、ピンク系は綺麗やなあ???。インクルージョンが、ええ感じやねん???(大阪弁)」との事でした。
 それで、さらに?!弗ぅ螗氅`ジョンがええ感じって、どういう事ですか?ビルマ産のように、シルクインクルージョンがあるって事ですか?」と尋ねると、「いや、ビルマのシルクとは違うけど、なんか、白いモヤがふわっとかかってんねん。それがなんか、品があるっていうか、奧ゆかしいっていうか、どういうたらええのか、説明が難しいなあ???、ハァハァハァハァハァ」との事でした。
 當時は、「フ~ン」という感じで聞いていたのですが、今一つ、よく分からない感じでした。しかし、この度、ベトナムのイエンバイ省に行って、実物を見、初めてその意味が分かりました。たしかに「ええ感じ」です?,F(xiàn)地のバイヤーは、國境から近い事もあり、ほぼ中國人ですが、彼らの感性では、その素敵さが分からないみたいです。興味を示しません。外國人は、概して、原色好き、というか、原色しか理解できない事が多いですね。しかし、舊カシミールサファイア(青)の、パパラチアバージョン、ピンクサファイアバージョンと言ってよいかもしれません。ベルベット狀の柔らかい雰囲気にあふれています。アフリカ、ビルマ、スリランカ、タイ、タジキスタン、マダガスカルなどの他産地では見かけません。一種、獨特な味わいがあります。地球の作り出したアートですね。
 さて、今回、皆様にご紹介する商品ですが、「百聞は一見に如かず」です。「かわいさ」、「上品さ」、「うつくしさ」、「華やかさ」などを詰め込んだ、希少なルースです。透明感もバッチリございますし、ペアシェイプの形狀も滑らかでセクシーです。そして、今、この商品説明文をご覧頂いているあなた様だけにお知らせいたします。なんと、このルースには、レインボー(虹)がはっきりと見えるんです。そんなのは、なかなかございません。內(nèi)緒ですよ(笑)。

 *サイズは、「6.27x4.81x2.22㎜」です。


(2025年 3月 30日 23時 06分 追加)
寫真には出ていませんが、もっとパパラチア色のきらめきが出ます。また、寫真ではぼんやりとした映り方をしていますが、レインボーが必ず見えます。ルースを指に乗せて、左右に傾けて頂きますと、角度が的中した時に、くっきりはっきりとレインボーが見えます。以上の二點を捕捉させて頂きます。動的な要素が絡むものを、靜止畫で表現(xiàn)するのはなかなか困難なのです。