







自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
おかしな男 渥美清 小林 信彥
映畫「男はつらいよ」の〈寅さん〉になる前の若き日の渥美清の姿を愛情こめて綴った人物伝。対談 渥美清と僕たち(小沢昭一)も…
1961年の夏、小さな雑誌の編集長をしながらテレビやラジオに出ていたぼくはNHKのドラマで全國區(qū)の人気者になりつつあった渥美清と初めて會った。芝居や映畫をよく観る勉強家であり、見巧者の彼と喜劇マニアのぼくは親しく話すようになる。誰からも愛された、映畫「男はつらいよ」の“寅さん”になる前の若き日の姿を愛情こめて綴る。対談渥美清と僕たち(小沢昭一)も収録。
目次
出會い
片肺飛行
上昇志向
アパートでの一夜
過去
喜劇人批評
最初の成功
ブームの中で
1963初夏
「おかしな奴」の失敗〔ほか〕
登場する方々
小津安次郎 ハナ肇 フランキー堺 小沢昭一
藤山寛美 山田洋次 倍賞千恵子 淺丘ルリ子
後藤久美子 景山民夫 黒澤明 三崎千恵子
森繁久彌 萬屋錦之介 鈴木ヤスシ 榎本健一
クレイジーキャッツ 三木のり平 みやこ蝶々
伴淳三郎 益田喜頓 松本幸四郎 植木等
永六輔 山川方夫 青島幸男 ジェリー藤尾
坂本九 弘田三枝子 アイジョージ 生田悅子
內(nèi)田吐夢 前田武彥 弘田三枝子 和田誠
渋谷天外 萩本欽一 クールファイブ 坂上二郎
ほか多數(shù)
レビューより
私は寅さんのファンですが、この本を読んで改めて寅さんシリーズの映畫を観たいと思っています。この本の凄いところは、寅さんの裏の裏からの視點も含めて語られているところ。一部の寅さんファンからは不評かもしれないが、渥美清の栄光と苦悩が感じ取られる內(nèi)容となっている。シビアな視點でもう一度映畫鑑賞をする予定です。
評伝でも伝記でもなく、筆者自身から見た渥美清像。國民には寅さんとしか見えない彼のある種異常な人間性。狂気をはらんだ寅次郎。なるほど、そりゃ人間なんだからそうだろうと思う反面、喜劇役者が怖くもなります。筆者の自身を高みに置いた友人描寫や評には少し気分悪くはなりますが。ただ、多分作者は友人とも思っていない。
蕓能界において「部外者」だった小林信彥だからこそ書けた、ドライで辛辣で愛のある「渥美清=田所康雄」伝。強烈なエピソードが満載で、飽きさせない。