自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年劣化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。

舞臺は戦後から高度成長期に沸く東京。
たけし少年の初めての記憶から、オリンピックを経て、學(xué)生運動の気運高まる時代の中、新宿を彷徨(さまよ)っていた大學(xué)時代まで。
突き刺さるノスタルジーと青春のモラトリアム……。
永遠の名著『たけしくん、ハイ! 』から35年、『菊次郎とさき』から20年。
北野武の原點を描く、渾身の私小説、ついに刊行!

■高橋源一郎氏、山口隆氏(サンボマスター)推薦!
?子どもの「たけし」、青年の「たけし」。なんだかすごく懐かしい。一度も會ったことなんかないのだけれど。――高橋源一郎氏
?作者が大人になるまで。それは僕の生まれる前の昭和の時代。追憶、過去、それを作者は澄んだ目で見つめている。この目と一緒に僕は時代を體験することができました。こんな凄いことってそうはないと思うんだよ。――山口隆氏(サンボマスター)

■北野武さんより、刊行の言葉。

著者から読者へ

ここに載っている「足立區(qū)島根町」「淺草迄」は、俺が生まれ育っていく過程を思い出しながら書いた私小説です。
これまでこれまであちこちで喋(しゃべ)ってきた話もあるけれど、思い出しながら書くと別の風(fēng)景っていうか、覚えていたはずのあの時の親や兄弟、友達の聲や表情が、「こうだったんだっけ」?と感じ方まで違ってくるのが面白い。
回想がただの「思い出」や「記憶の記録」にならないのは、小説だからこそかもしれない。自分のことを書くのは恥ずかしいことだけれど、小説にすることで自分が、違う世界を生きた「もうひとりの俺」になるっていうのは発見だよね。
時代ってもんは、物価や社會の流行(はや)り廃(すた)りがあるけれども、俺や家族も含めて、「人間」って変わらないんだなってところが面白いと思う。學(xué)歴とか格差とか將來への焦りとか、親の愛情とかもね。
オマケの隨想「淺草商店街」は、淺草時代に俺が出會った面白い店や人のことを書き下ろしたんだけど、これだけは「あの時」だけしか存在しなかったバカバカしいことばっかり書いてある。
まあ、小説も含めて、どれを切っても俺の頭の中の「絵」を「文字」にしていったわけで、笑ったり呆れたり、ちょっと昔懐かしくなったり、読んでみてくれるだけで有難いです!

戦後から高度成長期に湧く東京下町。たけし少年の初めての記憶から、學(xué)生運動の機運が高まる大學(xué)時代まで。北野武の原點を描く傑作!

內(nèi)容説明
舞臺は戦後から高度成長期に沸く東京。たけし少年の初めての記憶から、オリンピックを経て、學(xué)生運動の気運高まる時代の中、新宿を彷徨っていた大學(xué)時代まで。突き刺さるノスタルジーと青春のモラトリアム…。人間の本質(zhì)に迫る私小説!