■外観 ★★★☆☆
Kのロゴスタンプは殘念ながら消えてしまっています。
過去にクリーニングされたような印象(恐らくその時(shí)にロゴが消えてしまったのかも)です
が、全體的にくすみが出ていたり、使用に問題ない範(fàn)囲の経年の小傷などはあります。
ややセンターホールが変形していますが、特に問題ありません。
■サウンド ★★★☆☆
CANADA Kらしい少しギラッとしたヘヴィウェイトな一枚。
小口徑感はありますが、ライドシンバルらしいピング音です?
クラッシュとしては少しヘヴィなのでライドシンバルの用途が良さそうですが、クラッシュ音も意外に綺麗に伸びるので、もしかするとオーケストラシンバルのような感じだったのかもしれません。
ミニキットなどとのマッチングが良さそうですよ?
■年式 ★★☆☆☆
恐らく1977~79頃
■総評(píng) ★★★★★
一説には、カナダKは生産期間が約2年ほどとも言われている非常にレアなシンバルです。
Kジルジャンは、1970年代末(恐らく1977年頃)にトルコでのシンバル製造を終了して現(xiàn)在のアメリカ製造になる前に、一旦カナダに拠點(diǎn)が作られます。
そして、その時(shí)期にこのカナダ工場で生産されたシンバルがカナダKになります。
刻印にはMADE IN CANADAと刻まれ、カナダKのKのフォントは現(xiàn)在のケロップシリーズのベースになっています。
トルコでKジルジャンを作っていた職人の技も沢山入っているのは間違いないですが、産地が違うせいか純粋なトルコシンバルとはちょっとテイストが違うところも興味深いところです。
そして、このカナダ工場というのは、その後1982年頃にはSABIANブランドとして立ち上がることになります。
実は最初期のSABIAN HHシリーズは、ブランドロゴが違うぐらいで、インクスタンプも含めて、ほとんどカナダKと同じような見た目と音をしているのも興味深いところです^^
時(shí)を同じくして、80年代の初頭にはKジルジャンのアメリカ工場も稼働を始め、そのアメリカ生まれの最初の世代をシンバルホリックの間ではEAK(EARLY AMERICAN K)と呼んでいます^^
このEAKもまたオールドKやカナダKに負(fù)けず劣らず個(gè)性のある人気のシンバルです。
という訳で、非常に希少なシンバル!!