ヨーロッパが、アメリカが崩れてゆく 世界の崩壊を知らないフリをして暮らすあなたへ どう、生きるか。 どんなに深い絶望からも人は起ちあがらざるを得ない。すでに半世紀も前に、海も空も大地も農(nóng)薬と核に汚染され、それでも草木は根づき私たちは生きてきた。しかし、と著者はここで問う。再生の目標はどこにあるのか。再び世界の経済大國をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を思い描くべきではないか、と。「下山」とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ、という鮮烈な世界観が展望なき現(xiàn)在に光を當(dāng)てる。成長神話の呪縛を捨て、人間と國の新たな姿を示す畫期的思想。