【詳細】
初版帯付 巖井志麻子 ぺっぴんぢごく 新潮文庫

平成20年9月1日初版 新潮社発行

死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。村で一番の分限者の家に生れながら、牛蛙と綽名されるほど醜いふみ枝は、母シヲの淫蕩な美しさを憎悪する。しかしふみ枝の娘は、シヲに生き寫しの、禍々しいまでの美貌を備えていた。美女と醜女が一代交替で生れるのは、禁忌を犯した罰か、土俗の死霊の祟りなのか――。呪われた家系を生きた六代の女たち   、愛欲と怨念にまみれた、百年の因果の物語。

巖井志麻子
1964年、岡山県生まれ。99年に「ぼっけえ、きょうてえ」で日本ホラー小説大賞を受賞。また、同作を収録した短編集により山本周五郎賞も射止める。他に『岡山女』『魔羅節(jié)』『チャイ?コイ』(婦人公論文蕓賞)、『自由戀愛』(島清戀愛文學賞)など著書多數(shù)。

【狀態(tài)】
経年劣化により多少の焼け、カバーにスレ、ヨレは御座いますが、概ね良好です。
※カバー裏表紙に焼けが御座います。