湯島妻戀町の裏通り、明け方から夕暮れまで日が差さず、お先真っ暗な連中が肩寄せ住まう、人呼んで暗闇小路。その小路に越してきた、いかにもわけありの娘?お春が押し込み強盜に襲われ、伝家の観音像を奪われた。手習いの師匠で糊口する浪人者、島小平は思うところあって、お春の窮狀に手を貸す。観音像は誰の手に渡ったのか、また像に隠された秘密とは?波瀾萬丈の娯楽時代小説。