







自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
父の愛に育まれ、やがて映畫界へ飛び込み、晩年の父に寄り添い続けた娘だから書ける、素顔の黒沢明。
世界的に有名な映畫監(jiān)督クロサワを父に持つことは、並大抵の苦労ではない。仕事上のトラブルや社會への憤懣から父の怒りに火がつけば、家族はたちまち嵐に巻き込まれる。ところが、ひとたび旨いものが食卓に上るや、上機嫌のニコニコ顔に——。父の愛に育まれ、映畫界へ飛び込み、晩年の父に寄り添い続けた娘だから書ける、素顔の黒澤明。「信頼する」「反抗する」「想像する」など、黒澤明の哲學(xué)が、肉聲とともに伝わる24話。
目次
選択する
信頼する
演出する
比べる
反抗する
育てる
愛する
反復(fù)する
感じる
勉強する
想像する
記憶する
食べる
喋る
集中する
眠る
著る
戯れる
集める
泊まる
倒れる
老いる
広める
見詰める
レビューより
巨匠の素顔がここに!
とても面白かった。家庭人?クロサワの素顔が判っただけでなく、とかく巨匠ヅラしてエバッているように見られがちな黒澤さんの、どちらかというと小心で優(yōu)しい人柄が紹介されていて、興味深かった。
いつもいつも怖いようなイメージのある黒澤監(jiān)督ですが,その素顔は決してそんな事はなく,本當(dāng)に「バカ」がつくくらいまじめな人なんだなぁ,という事がわかります。そのまじめさが本當(dāng)のリアル感を追求した映畫作りにつながっているんでしょうね。意外な一面でした。
良かれ悪しかれ「天皇」と比べられるほどにまで高められ崇拝された(あるいはコケにされた)黒澤明の姿を娘の和子氏が捉えたエッセイ集。ここに居るのはしかし「巨匠」あるいは「人格者/人格破綻者」としての黒澤ではなく、もっと人間臭くてヤンチャで好奇心旺盛で人の迷惑など省みない(一方でスタッフや家族には細(xì)かい気配りを忘れない)ひとりの男の姿だ。黒澤映畫は現(xiàn)段階では『夢』しか観ていないのだが、そんな無知な私であってもなおこの書物を楽しむことが出來たのは、監(jiān)督にとって幸せなことかどうなのか。黒澤をグッと身近に感じてしまう